新潟県三条市の山あいに佇む温泉宿「越後長野温泉 嵐渓荘」。
山の中なのにしょっぱい温泉と、川魚と山菜料理が自慢の旅館です。
2025年11月に、1歳の赤ちゃんを連れて宿泊してきました。
結論から言うと、
- 食事は完全に「大人向け」
- 館内はベビーカー利用不可
- 山が近い分、虫が多い
- 赤ちゃん連れでも工夫すれば快適に過ごせる
という、少しクセはあるけれど、刺さる人には深く刺さる宿でした。
この記事では、実際に泊まって分かった良かった点と注意点、子ども用に持参して良かったグッズをまとめます。
子連れで嵐渓荘の宿泊を検討していママ・パパは必見です!
アクセス|燕三条駅から車で約40分

上越新幹線・燕三条駅から約25km、車で約40分の位置。
公共交通機関はないので、車でのアクセスが便利です。
車がない人はシャトルバスorデマンドタクシー
予約時にシャトルバスの利用有無を選択できます。
ただし、チェックイン・チェックアウトのタイミングによってはシャトルバスがありません。
その場合は、デマンドタクシーを事前予約する必要があります。
今回、往路でデマンドタクシーに乗ったところ、大人2人+乳児1人で片道約2,500円でした。
交通手段の確認で嵐渓荘に電話したところ、宿側でデマンドタクシーを手配してもらえました!
周囲に何もない=「何もしない」を楽しむ宿
嵐渓荘の周囲には、コンビニ・観光施設・飲食店といった施設はありません。
里山と渓流の風景を眺めながら温泉につかってゆっくりする、という過ごし方がメインになります。
「どこかに行く」旅ではなく、「何もしない」をしに行く宿という印象でした。

館内に小さな売店と自販機くらいしかないので、オムツやレトルト離乳食など赤ちゃんに必要なグッズは忘れずに持参しましょう!
館内の様子

ロビーのある3階建ての「嵐渓荘緑風館」は、国の登録有形文化財。
玄関でベビーカーを預けてチェックインします。

受付には「日本秘湯を守る会」と書かれた大きな提灯がぶら下がっています。
「日本秘湯を守る会」は、日本の原風景や秘境の温泉を守りその文化と環境保全を目指す全国の温泉旅館の団体。嵐渓荘も「日本秘湯を守る会」の会員宿です。

「日本秘湯を守る会」にはスタンプラリー企画があるそうです!会員宿に10軒泊まると、スタンプ帳に押印した中から1泊無料で宿泊できるとのこと。
ちいかわの作者・ナガノ先生も訪れた宿
実は、ちいかわの作者・ナガノ先生も嵐渓荘を訪れています!
その時の様子が、『MOGUMOGU食べ歩きくま』3巻 の「お風呂で一杯!!新潟へ」にまとめられています。
MOGUMOGU食べ歩きくま28話がDモーニング23号に掲載されました♨️
今回は新潟の温泉へ向かいます!🍶https://t.co/0Dn3iJQ4th
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📖単行本2巻発売中https://t.co/VapJc3TBnd
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——————(つづきます▼) pic.twitter.com/Ip1M1hnk5W
— ナガノ (@ngntrtr) May 7, 2020
嵐渓荘の受付にも『MOGUMOGU食べ歩きくま』の紹介コーナーがありました!

ナガノ先生と同じように、貸切風呂につかりながら日本酒を楽しめる「露天で一杯セット」をオーダーできます!
ファンの方は、ぜひチェックしてみてください。
ベビーカーは館内利用不可
ベビーカーは玄関で預けるタイプでした。
館内は階段や段差が多く、そもそもベビーカー向きではありません。
ベビーカーは屋外の移動用と割り切り、館内は素手抱っこor抱っこ紐がおすすめです。
我が家はグスケット365の抱っこ紐を持参。あんよと抱っこを繰り返す時期だったので、重宝しました。

入浴後に浴衣を着ている状態でも、ワンショルダー(スリング型)の抱っこ紐なら装着&抱っこしやすいです。
腰の座ったお子様がいる場合はおすすめです!
客室の様子


純和風の客室からは、川のせせらぎを間近に眺めることができます。
今回は赤ちゃん用に、ローチェアを用意してもらえました。
また、客室内に湧水を汲んで飲める蛇口がありました!
注意点|虫が普通に出ます
自然に囲まれた立地ゆえ、虫は多いです。
11月でも、客室内の窓辺・網戸に蛾などの虫が出ました…!

子連れなら、虫除けスプレーや虫刺され薬などの対策グッズを念のため持参すると良さそうです!
貸切露天風呂あり|おむつが外れていなくてもOK
子連れで安心だったポイントが、貸切の家族風呂。
30分枠で、チェックイン時に予約します。
貸切風呂は山の湯(石湯)と山の湯(深湯)の2種類。
深湯は約130cmの水深があるので、子連れは石湯がおすすめです。
(ナガノ先生も石湯を利用されています!)
今回は、おむつが外れてない赤ちゃんとの入浴でしたが、宿のスタッフから特に何も言われなかったので、問題なさそうでした。
塩辛い「強食塩冷鉱泉」で、無色透明のお湯。肌にまとわりつく感じがしました。
源泉の温度が冷たく、入浴に適した温度まで加温しているため、ぬるめとのこと。
個人的には熱いお風呂が苦手なので、ゆっくりつかれて体の芯から温まりました!
風呂上がりは源泉で淹れたほうじ茶を一杯
ラウンジで提供されている温泉水で淹れたほうじ茶も、とても印象に残りました。
温泉由来のしょっぱさがありつつ、ほうじ茶の香ばしさと合わさって、まろやかで体にじわっと染みる味。
ナガノ先生の『MOGUMOGU食べ歩きくま』でも「昆布茶みたいで美味しい!」と紹介されています!
夕食|川魚・山菜料理を堪能
夕食は、個室で会席料理を楽しめます。嵐渓荘の名物は、なんといっても川魚と山菜料理。

中でも感動したのが、鯉の洗い。

臭みが一切なく、身が締まっていて弾力ある食感。酢味噌に負けない力強い味わいでした!



地場の野菜や山菜を使った料理も、旬を感じる滋味深い味わい。

焼き魚は鮎の塩焼き。パリッと焼かれた皮とふわふわの身が美味。
マタタビの実の塩漬けが添えられています。パキッとした食感で、ミニきゅうりのピクルスに似た味わい。爽やかな風味と塩辛さで、箸休めやお酒のつまみになりそう。

マタタビの塩漬けは、新潟県の郷土の味。宿の売店にも売っているので、お土産にピッタリです!
ほかに、松茸の土瓶蒸しや和牛の陶板焼き、栗ご飯など、旬の料理が提供されました。
山里の滋味を堪能できる会席料理に大満足でした!
一方で、食材のチョイス・味付けが完全に大人向けなので、取り分けはほぼ不可だと感じました。
子ども用には、レトルトの幼児食・離乳食を持参するか、宿泊予約時にお子様夕食・朝食をオプションでつけることをおすすめします。
食事は大人向けだが子ども向け備品あり
食事内容は大人向けですが、子連れへの物理的な配慮は整っていました。
- ベビー用食器・カトラリーの貸し出しあり
- 夕食・朝食会場にハイチェアの用意あり

なお、エプロンの貸し出しはなかったので、自前で用意するのがベターです。我が家は使い捨てエプロンを持参しました。

もう一点、要注意なのが子ども用椅子の仕様。ベルト(固定具)は付いていませんでした。
我が家はチェアベルトを持っていたので重宝しました!
立ち上がり防止・転落防止のためにも、子連れで宿泊する方にはチェアベルトの持参をおすすめします。
日本秘湯を守る会の宿でしか飲めない「秘湯ビール」

大人向けの楽しみとして、ぜひ触れておきたいのが「秘湯ビール」。
「日本秘湯を守る会」 に加盟している一部の宿でのみ提供されているのが、この秘湯ビールです。
ブナの木から採取した酵母と奥入瀬の原流水で仕込んだクラフトビールで、香り豊かでまろやかな味わい。

「記念的なやつかな?」と思いつつ注文してみましたが、山の空気と温泉の余韻に合う地ビールで、毎日飲みたいくらい美味しかったです!!館内の売店でも販売されているので、お土産にピッタリです!!
朝食|源泉のみで炊いたお粥が絶品
朝食も山里の食材を使った、体にやさしい和食膳でした。

特に感動したのが、温泉水と湧き水だけで炊いたお粥。
温泉由来の塩味が出汁のような優しい味わいで、何もつけなくても美味しい。
お粥を取り分けて赤ちゃんに食べさせてみたところ…バクバク食べました!
白粥はあまり好まない子なのに、スプーンが止まらなくて驚き!

温泉由来の塩味が効いているので、我が家は持参した豆乳で薄めて食べさせました。常温で持ち運びできる200mlパック豆乳は、離乳食・幼児食の味を調整するのに便利です!
まとめ|子連れでも“大人が満たされる”静かな秘湯宿
嵐渓荘は、山と川を眺める静かな露天風呂、温泉水を使ったほうじ茶とお粥、川魚や山菜料理、秘湯ビールなど、魅力が満載な秘湯宿でした!
古い建物ゆえに子連れには不便な面もありましたが、宿のスタッフさんたちは気さく&親切で、小さい子どももウェルカムな雰囲気でした。
- 川魚・山菜料理が好き
- 静かな環境で過ごしたい
- 子連れでも温泉を楽しみたい
- 観光を詰め込まない旅がしたい
- 子ども向けメニューを期待している
- 子どもを抱っこして館内移動するのが厳しい
- 虫が本当に苦手
- 周辺観光もたくさんしたい
レトルト離乳食、子ども用チェアベルト、ヒップシートなど、子連れお出かけのグッズを揃えて行けば、赤ちゃん連れでも安心して、大人の満足度も高い滞在になると思います。
「便利さ」より「静けさ」を取りたい方には、とてもおすすめの一軒です。私もまた、別の季節に泊まってみたいと思います!


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