近年、「副業」という言葉が広く浸透し、日本の企業も社員の副業を促す方向に進んでいます。
会社からのお給料とは別に、副収入を得ているママ・パパも多いのではないでしょうか?
副業に励めば励むほど、気になってくるのが税金問題。
「副業が赤字でも確定申告すれば節税になるし、問題ないでしょ」——私もそう思っていました。
ところが実際に住宅ローン審査を受けた際、赤字副業が影響する場面があり、ヒヤッとする経験をしました。
さらに私は審査時点で育休中だったため、通常の会社員とは違う書類を求められることもありました。
本記事では、
- 副業赤字がどのように審査へ影響したのか
- 育休中の住宅ローンで実際に提出した書類
- 銀行ごとに全く違った審査結果
- 私が行った改善策(経費の見直しなど)
を、できる限り具体的にまとめます。
同じように「育休中 × 給与所得メイン × 副業赤字あり」のママ・パパの参考になれば幸いです。
赤字副業は「節税」ではなく「事業の収支」として見られる
私はブログ執筆業で税務署に開業届を出した上で、青色申告しています。
まだ売上額より経費額の方が多い段階なので副業を赤字として申告し、本業(会社員)の給与所得と損益通算して、住民税や所得税の還付を受けていました。
しかし住宅ローン審査では、副業は「事業」として扱われ、損益も含めて確認されます。
赤字副業によって所得を圧縮すると与信が小さくなり、住宅ローンの借入可能額が減るリスクがあります!
私が実際に提出を求められた書類|育休中×給与所得メイン×副業あり
複数の銀行に仮審査を申し込みましたが、共通して必要だった書類は以下の通りです。
- 直近3年分の源泉徴収票
- 直近3年分の確定申告書(控え)
- 直近3年分の青色決算申告書
- 住民票
- 直近半年分の給与・賞与明細

私は産休に入る前、念のため給与・賞与の明細データをダウンロードしていましたが、大正解でした!産休に入ると給与システムにアクセスできなくなる会社も多いと思うので…休職前に手元に置いておくと安心です!
また、銀行によっては、追加で求められた書類もいくつかありました。
- 納税証明書
- 育児休業に関する証明書
融資実行までに復職する必要あり
どの銀行も、育休中の場合は本審査時に復職後していることが融資の条件になるとのことでした。
最新の日付の給与明細など、復職を証明する書類の提出を求められました。

余談ですが…以前、不動産投資を検討した際に受けた投資ローンの仮審査では、金融資産の残高や職歴を申告させられたのですが、住宅ローンの仮審査時には全く触れられなくて拍子抜けしました…!
フロー収入にフォーカスし、ストック資産は重要視されていない、という印象を受けました。(それくらい住宅ローンは審査がゆるいということかもしれません…)
銀行によって審査結果がまったく違った(実体験)
同じ書類を出しても、銀行ごとに評価は驚くほど違いました。
三菱UFJ銀行
住宅ローンの審査が厳しいと有名な三菱UFJ銀行ですが、私も仮審査でお断りされました…!
不動産会社の担当者によると、過去に私と同じように副業をしている人が地代家賃の計上を指摘されて否決されたというケースがあったそうです。
勤続年数など私の属性情報に問題があったのかもしれませんが…謎でした。
auじぶん銀行
審査は通りましたが満額回答はもらえず、頭金を増やす必要がありました。
auのモバイル・ネット回線を契約すると金利が優遇されるので、au派の方はお得ですね!
信託銀行
不動産会社の担当者によると「信託銀行は若年層を将来的な資産運用の見込み客として重視するため、比較的ローンを通しやすい」とのこと。
実際に、私も満額回答が得られました。
ネット銀行
ネット銀行は審査が機械的で、書類がそろっていればスムーズに進む印象でした。
ネット銀行は、5年ルール(返済額は5年ごとにしか変わらない)や125%ルール(5年後に見直す時も返済額は前回の1.25倍までが上限)が適用されないケースもあるので、要注意です!
私が行った対策|赤字幅をなるべく圧縮
与信額を増やすため、直近の確定申告では赤字幅の圧縮に取り組みました。
その中で強く感じたのが「副業の収支を自分自身がきちんと把握できているかどうか」が重要だということです。
副業を始めた当初は、
「とりあえず経費を入れて申告すればOK」
「赤字なら節税になるし問題ない」
と考えており、実際の収支をそこまで細かく意識できていませんでした。
しかし住宅ローン審査を経験してからは、
- 今、どれくらい赤字(あるいは黒字)なのか
- この赤字は一時的なものなのか
- 今後、改善できる見込みがあるのか
といった点を、自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があると痛感しました。
そこで使っていたのが、クラウド会計ソフトのfreeeです。
副業の収支を「なんとなく」で管理している方ほど、一度きちんと見える化しておくのがおすすめです。
私は、「節税のため」はもちろん自分の副業が今どんな状態にあるのかを把握し、説明できる状態にしておくためにfreeeを使っています。
freeeで毎月の収支を確認するようになってからは、
- 赤字の原因がどこにあるのか
- 経費をかけすぎている部分はないか
- 外注せず自分で対応できる作業はないか
といった点を冷静に見直せるようになりました。
私の場合、ブログのネタ作りのために出かける旅費や取材費が経費の大半を占めていました。
そこで、
- 外出を伴わない形で新規記事を増やす
- 既存記事のブラッシュアップに注力する
といった対応に切り替え、経費を抑える工夫をしました。
一方で、原価がほとんどかからないライティングの業務委託を臨時で請けるなど、売上を増やす対応も並行して行いました。
結果として、「赤字は出ているが、内容と改善策を説明できる状態」を作ることができ、心理的にもかなり安心感がありました。
おわりに|節税と与信はトレードオフ
今回の私の経験を踏まえて得られた、育休中×給与所得メイン×副業ありの方向け住宅ローンのポイントは以下の通りです。
- 副業赤字は「節税」ではなく「信用情報」として評価される
- 育休中の審査は通常より提出書類が増える&融資実行までに要復職
- 銀行によって審査結果が全く違う
- 給与明細や申告書類は早め早めに保存しておくべき
- 事前に収支を可視化しておくと説明がしやすい
特に、融資実行までに要復職という条件は、保活との兼ね合いがあるのでタイミングをよく考える必要があると感じました。
また、赤字副業があっても銀行ごとに評価は異なり、問題なく仮審査が通るところが多かったです。
当記事が、これから住宅ローンを組む方の参考になれば幸いです。


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